troubleshooting / deep guide
LM Studioトラブルシューティング|症状別の解決手順
ロードできない、メモリ不足、遅い、会話にならない、mmproj不足などの症状から原因を絞り、対処します。 本ページは「症状 → 観察 → 原因候補 → 確認 → 修正 → 再検証」の順で整理します。
基本の切り分け4点:① メモリ/VRAM ② ファイルサイズ・分割 ③ 量子化・モデル種別 ④ コンテキスト長・設定。
まずこの4点を疑います。
症状:モデルをロードできない
- 観察:エラーメッセージ(unsupported format / missing file / corrupted 等)を確認。
- 原因候補:メモリ/VRAM不足、ファイル破損、非対応バージョン、シャード欠け。
- 確認:① ファイルが GGUF か ② 分割ファイルが全て揃っているか ③ 空きメモリ ④ LM Studio のバージョン。
- 修正:より小さい量子化・規模へ。シャードを全てダウンロード。アプリを最新化。
- 再検証:ロード成功するか。失敗ならログを採取(下記)。
症状:Out of memory
- 観察:エラー直前のメモリ/VRAM 使用率を確認。
- 原因候補:RAM/VRAM不足、コンテキスト長の長過ぎ、部分オフロードの誤設定。
- 確認:空きRAM/VRAM、コンテキスト長、オフロード設定、同時アプリの消費。
- 修正:Q4_K_M へ下げる、コンテキスト長を短く、同時アプリを閉じる、オフロードを見直す。
- 再検証:同じモデルで再ロード。それでもダメなら小さいモデルへ(メモリ目安)。
メモリ不足は「ファイルサイズ ≒ 必要メモリ」という誤解から来ることが多いです。KVキャッシュや計算バッファの分が上乗せされる点に注意。
症状:応答が遅い
- 観察:最初のトークンが出るまで(TTFT)が長いか、生成そのものが遅いか。
- 原因候補:CPU動作、部分オフロード、大きいモデル、長いコンテキスト。
- 確認:GPUオフロードの割合、モデル規模、コンテキスト長。
- 修正:GPUオフロードを増やす(VRAMに載る範囲で)、小さいモデルへ、コンテキスト長を短く。
- 再検証:生成速度が改善するか。
症状:会話にならない / 指示に従わない
- 観察:出力が生テキストの羅列、または指示を無視。
- 原因候補:Base モデルを選んだ、chat template が未適用、Instruct 系でない。
- 確認:モデル名に Instruct / Chat / IT がつくか。Base 系でないか。
- 修正:Instruct/Chat/IT 系の GGUF へ変更。チャットテンプレートが自動適用されるか確認。
- 再検証:通常の対話ができるか。
症状:画像を扱えない / vision が動かない
- 観察:画像入力でエラー、または画像を無視する。
- 原因候補:mmproj(投影ファイル)不足・不一致、本体と vision 対応が揃っていない。
- 確認:モデルがマルチモーダルか、対応する mmproj が別途用意されているか(mmproj解説)。
- 修正:本体+対応 mmproj のセットを揃える。配布元の指示に従う。
- 再検証:画像付き入力で応答できるか。
症状:文字化けする
- 観察:日本語が化ける、または意味不明な記号。
- 原因候補:トークナイザ不整合、言語設定、チャットテンプレート。
- 確認:日本語向けモデルか、vocab/tokenizer が一致するか。
- 修正:日本語対応モデル・適切なチャットテンプレートを選ぶ。
- 再検証:日本語で自然な出力になるか。
症状:コンテキストオーバーフロー
- 観察:長い会話で急に忘れる、またはエラー。
- 原因候補:コンテキスト長の上限を超過、古い履歴が切り捨てられる。
- 確認:設定のコンテキスト長、会話の長さ。
- 修正:コンテキスト長を増やす(メモリに余裕があれば)か、履歴を要約・削る。
- 再検証:長い会話で維持されるか(KVキャッシュ参照)。
ログとバージョン確認
それでも解決しない場合は、ログとバージョン情報を採取します。
- LM Studio のログ(設定や開発者メニュー等)からエラー全文を控える。
- 使用バージョン(アプリ・モデル・GGUFフォーマットバージョン)を確認。
- 再現手順(モデル名・設定・操作)を整理する。
- 必要に応じて配布元の discussions 等で報告(個人情報・機密は含めない)。
rollback の注意:原因不明のまま古いバージョンへ戻すのは最終手段。まず「何が変わったか」を特定します。
適用外
- 本ページは一般的な切り分け手順。特定環境・特定モデルの挙動は保証しない。
- エラー文言はバージョンで変わる。必ず実際のメッセージを確認。
- ハードウェア特有の問題(GPU認識・ドライバ)は別調査が必要な場合がある。
更新履歴:2026-07-18 deep guide 拡張(症状→観察→原因→確認→修正→再検証の木構造、overflow/logs/rollback を追加)。